9235:売れるネット広告社(Ureru Net Advertising)

株式会社売れるネット広告社は、東証グロース市場に、2023年10月23日に株式を公開した企業です。

銘柄コード:9235
URL:https://www.ureru.co.jp/

目論見書や顧客向けホームページ(https://urerud2c.com/)から事業内容を分析し、その成長性を探ります。

【事業の概要】

セグメントは単一で、D2C向けデジタルマーケティング支援事業を掲げています。

そもそもD2Cとは何かという話しですが、ダイレクト・トュー・コンシューマー(Direct to Consumer)の略で、メーカーが販売代理店などを介さずに、消費者に自社ECサイトなどを通じて製品を販売するビジネスモデルです。

また、デジタルマーケティングとは、運用型広告などのインターネット広告を用いて、顧客に製品やサービスの持つ価値を訴求し、実際の購買活動につなげる企業活動を指します。

上記単一セグメントの中で、①ネット広告/ランディングページ特化型クラウドサービスと、②マーケティング支援サービス、の二つのサービスを提供しているとのことです。

①には、売れるD2Cつくーる(約2.5億円)、売れるネット広告でざいん(約0.9億円)、売れるネット広告こんさる(約0.5億円)、の三つのサービスが含まれ、

②は、最強の売れるメディアプラットフォーム(4.4億円)を提供しているとのことです(金額は2022年7月期の売上高)。

法人顧客向けのサービスを提供しているB2B企業と理解することができます。

主力サービスである売れるD2Cつくーるは、ランディングページの作成、申込フォームの作成、フォローメールの配信を行うオンライン上のツール(アプリケーション)であると理解できます。

月額利用料が14万9800円(初期費用は別途設定)となっており、2021年7月末163社、2022年7月末で150社、2023年4月末で158社が契約しているとのことです。解約率が2021年7月期で62%、2022年7月期で58%、2023年4月末時点で36.7%とのことです。

上記情報から、他のランディングページ作成サービスのペライチやWixとは異なるビジネスモデルであることが分かります。

顧客向けホームページでは、クリックするボタンの文言が「無料勉強会はこちら」となっており、B2B営業の見込み顧客獲得を目的とした作りをしていると推測できます。

  1. 何かしらの方法で見込み顧客を開拓し、
  2. 勉強会を開催して契約を獲得し、
  3. 有料オンラインツールを提供し、
  4. 同時に広告代理店として動く、

と理解することができました。

【経営戦略の概要】

洞察を得ることができませんでした。