株式会社ネットスターズは、2023年9月26日、東証グロース市場に株式を公開した企業です。
銘柄コード:5590
URL:https://www.netstars.co.jp/
目論見書から事業内容を分析し、その成長性を探ります。
【事業の概要】
セグメントは単一で、フィンテック事業を掲げています。
その中で、①マルチQRコード決済サービス「StarPay」の提供と、②ミニアプリ等DX製品の開発・販売の二つが主たる業務であるとしています。
①「StarPay」は25種類以上のQR決済ブランド(例:WeChat Pay)を扱っており、2023年からはクレジットカード決済と電子マネー決済も扱っていると述べています。
この決済サービスの加盟店となれば、複数のQR決済ブランドと個別に契約する必要がなくなると理解できます。2023年6月末で国内40万アカウント以上に導入されているとのことです。
収益構造は、加盟店における商取引の決済額に応じた手数料を、「StarPay」利用の対価として受領するモデルであり、その手数料から決済ブランドの手数料を差し引いた純額が収益となるとしています。
②ミニアプリとは、LINE等の”スーパー”アプリ上で利用できる、加盟店のポイントカード機能や事前注文機能等を持ったアプリのことです。
収益構造は、(1)ミニアプリの初期開発費、(2)保守費用となる月額利用料、(3)ミニアプリを通した商取引の決済額に応じた手数料、の三つが収益になるとしています。
②:開発実績の参考となるプレスリリース:
【経営戦略の概要】
- 国内QR決済市場での高シェアの獲得
- 決済のみならず加盟店を支援するDXサービスに着手
- 収益源の多様化
- 新規事業の継続的な創出
- 決済データの有効活用で、商品開発や流通の最適化を支援
と理解することができました。
【筆者コメント】
①決済サービスは競合も多いと思いますので、クロスセルとなる②ミニアプリ開発の仕組みをどれだけ充実できるかが今後重要になると推測しています。